案の定、遊園地はたくさんの人で溢れかえっていた。 絶叫マシーンの音などを聞くと少しはドキドキしてきた。 フリーパスを買い、中に入る。 「なに乗りたい?」 その質問に10秒程悩んだあと、あたしはジェットコースターを指した。 「いいね」 憂鬱だった気持ちが、薄れてきた。 ワクワクだってする。 このまま楽しめたらいい。 なにもなく、無事終わることを、ただただあたしは祈っていた。