「早く」 「な、なにもここじゃなくても……」 「駄目。王様の命令は絶対だろ?それとも 俺が嫌い?」 嫌い、というより怖い。 あたしは首を振った。 「じゃぁ、出来るよね?」 もうどうしようもできなかった。 するしかなかった。 罰。 彼氏相手に思うのもあれだが、これは拷問だ。 終わろうと、唇を離そうとした瞬間 「まだ」 後頭部を掴まれ、強くまた唇を押さえ付けられた。