『監禁』なんてことが、こんな近くで行われていたなんて……
「あの……なんでわかったんですか?私が危ない状況にいるって……」
警察との電話を切った俺に、彼女が聞いた。
「まずは物音でおかしいと思ったよ。それと、君に男の存在を聞いたら、帰ったって言ったけど、ここのマンションは誰かが家の前を通ったり、ドアが開いたりするとすぐわかるんだよ。
でもしなかった。部屋に上がった時にも、紐など女性に似つかわしくないものがあった。君の手足にその紐の跡もあったから、かなりヤバイ状況だって思ったよ」
「ありがとうございました……ほんとにっ……」
「いや、よかったよ……」
彼女の頭を撫でた。
ゴリゴリゴリ――――

