開放感が体全身を纏う。 手首が赤く変色している。 「じゃぁ、食べて」 あたしはコクリと小さく頷いた。 本当は食べたくない。 だけど目の前には喜一君。 「あ、ちょっと僕用意してくるね。それまでには食べ終わっててよ」 そう言って喜一君は部屋を出ていった。 チャンス。 あたしは一気にご飯を口に含み、お茶で流し込んだ。 「うっ……」 気持ち悪い…… 吐きそうになるのを抑え、必死に喉を通す。