ⅶ魔法が解けるまで…゛

ーーー
















（ん？
あれ？
ここどこ？）




目が覚めると私は病院にいた。








また胸が痛む





「大丈夫か？
葡乃香！」




「う、うん」


私は三年前のことを思い出した



「海汰

お願いがあるの


私は、もうだめ
だから、海汰が
次の社長になって
会社をひっぱっていって」




私の望みはそれだけだった


「あぁ
でもまだ葡乃香がだめとは
きまってない
がんばるんだ！！」


あっ
もう本当にだめ…




「海汰…

私は死ぬんじゃないの
長い旅行に行ってくるの
だからその間、海汰も
がんばっててね」


「ほ、ほ、葡乃香

旅行先で…き、気をつけるんだぞ」




海汰は、
なきながらそういってくれた



私は
「うん」

とそれだけいって

長い旅行に出かけた…




（海汰
いままでありがとう
また帰ってくるからね
待っててね）


と、私はそう心におもった。。。