もっと気分の良い土地かと思いきや、
頭上ではキイキイ・ギャギャギャなどと、
不気味な鳥の鳴き声が交錯するし、

葉と葉のあいだのちょっとした暗がり
には、いつも黄や赤にギラギラ光る、
こちらを監視しているような獣たちの
目が潜んでいる。

昼は暑く、夜は寒い。アフタンは、種々
の装備は万全、ライフルや電撃銃などで
武装もしているが、

夜になるとテントの近く遠くで猛獣の
叫び声が聞こえて恐ろしく、

油断するとテントには軍隊アリが入って
くるし、スコールも思った以上に頻繁に
降って、7人に遠慮なく降り注ぐ。

そうなると、足元はドロドロ・ベチャ
ベチャ。それでいて、求める巨大ネズミ・
ンベンベの姿は、一向にンの字も見当た
らないのであった。