「残念だったな。またディープ・フォ
 レストに行くのか?」

都内のイタリアン・レストラン。

さんざん冒険を楽しんだし、まあいいか
ぐらいに思っている気楽なネコ専務が、
一応残念そうな顔をつくって、ナポレ
オンに尋ねた。

「いや、あんな怖い思いはたくさんだ。
 少なくとも足跡の画像はあるんだから、
 これを武器にフランスで講演でも
 するさ」

そう今後を語るナポレオンの肩を、
ネコ専務は、そうか、がんばってねと
ポンと叩く。毛沢山は、