夕方、その日は一日ンベンベの影もなく、
雨よけになる巨大な岩壁の下の、洞窟の
ようになったところにテントを張る。

カラマーゾフは、明日も川沿いに東に
進もうと言い張り、ガンジーは

「いい加減にしろよ、お前、何の根拠が
 あってそんなこと言ってんだよ」

と怒った。しかしネコ専務は

「まあまあ。どうせ他に案もないんだし、
 東に行ってもいいじゃないか」

ととりなし、アフタンは明日も東に進む
ことが決まった。