次の日は朝から快晴、というより猛暑
だった。

ンベンベのものらしい巨大な足跡は、
ひとつだけではなくその先にもたくさん
あり、

雨にも消されずにまだクッキリ残って
いるものが多かったので、アフタンは
それをたどって慎重に歩を進めていった。

初めのうち、ルドルフ・ヒトラーはそれ
らの足跡をひとつひとつビデオカメラに
収めていたのだが、

そのうち飽きたのか、撮影するのをやめ
てしまった。テープの無駄遣いだと思っ
たらしい。