結局、今後どうするかは、「できる限り
足跡を追っていく」ということで合意を
得た。

その夜、ネコ専務は2つあるテントの
一方で、隣のテントで寝ているルドルフ・
ヒトラーのことを考えていた。

実はネコ専務は、彼をあまり信用して
いない。

ネコ専務の鋭い直観は、20代初めの
ドイツの画学生であるヒトラーに対して、
何か油断のならないものを感じている
のだ。