「ごほっごほっ」


「大丈夫か??」


すごく辛そうに咳をする君。

僕は心配でたまらない。

けど君はいつも


「大丈夫だよ。

すぐ治ると思うし。」


って決まって言うんだ。

でももっと甘えて欲しい。

頼って欲しい。

だからちょっとだけ

いじわる言わせて。


「じゃ帰るよ。」


僕がベットから離れようと

すると君は


「待って!あの…やっぱ大丈夫

じゃないから………

そばにいて??」


ぎゅっと僕の袖をつかんで

かすれ声で言う君。


「涙目で上目づかいは反則。」


あんまり君がかわいいから

ついつい抱きしめてしまった。