「まぁ気楽に考えてみてや~俺二番でも全然えぇし!香里奈可愛いから彼氏君が冷たい分俺がめっちゃ愛したるで~!」 「そーゆーのがチャラいって…「結構です!!!!!」 拓馬が反論しようと口を開くが、全てを言い終わる前にあたしの怒鳴り声に掻き消され、それは静まり返る岡の上にこだました。 「帰るよ!!」 「は…はいっ…」 今度はあたしが拓馬をひきずる形になって修二を一人その場に残し、 振り返る事なく、ドシドシと音をたてるような勢いであたしたちは去って行ったのだった。