「わ…、渡先生!」
びっくりしたぁー。
さっき前のドアから出て行ったハズじゃ…?
「なんだよ、そんなびびんなくてもいいだろ。このままの順番で行くと、明日お前が宿題の問題当たるぞ。メールもいいけど、ちゃんと宿題しろよ!」
げっ!!!
授業中にメールやってるの、バレてるし!
てか、宿題の問題、当たるの??
渡先生の授業は、毎回教科書の問題が宿題になっている。
席の順番で当たった人がその回答を授業の前に黒板に書いておいて、授業の中で先生がその回答を添削している。
次、私だったのか…。
メールに夢中すぎて、気付かなかったぁ。
「つうか、ちゃんと腕立てやってるか?やってなくてもすぐ分かるからな。次に鉄はしご使ったら、部活の間中、腕立てだからな!」
げっ!!
「ウソでしょ…?」
「ホント。メールほっといてやってんだから、当然だな。」
渡先生は、爽やかに笑いながら言った。
この場面で爽やかな笑顔って、、、
反則でしょ…。。。