「うん。泳ぎだけじゃない。最近割としゃべるようになったよ。」 「え…」 川崎さんの言葉に少し驚いたけど… もしかしたら、それが『本当の山田くん』なのかもしれない。 「私、山田のことがうらやましいと思ったことがあった。」 川崎さんも、そっと山田くんの泳ぎを目で追った。 そういえば、そんなこともあったね。 川崎さんの成績が下がって、親からプレッシャーをかけられていた時のこと…。