「けど、都築さんはどんなに苦しくても『下りる』って口に出さなかった。」 川崎さんの表情は真剣だった。 「それって、自らの意思で登ることを選んだんだよね?」 「え…?」 登ることを、『選ぶ』…? 「よく考えたら、私の悩みと一緒だな…って思ったの。」 「川崎さんの、悩みと…?」 「そう。私も勉強を強制されてた。でも、苦しかったから止めた。」