「莉央!9合目だ!体調はどうだ?」 渡先生が、右手で私の背中を優しく押しながら左手で『9合目』の看板を指差した。 「大丈夫です!頑張れます。」 やっと9合目…。 もう少しで頂上。 吐いて酸素を吸い、水を飲みながら登ってきたおかげか、 幸いにも体調は悪化していなかった。 むしろ、吐き気はなくなった。 この調子なら、頂上も夢じゃない。