恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜



「都築さん、準備ありがとう。こっからは俺が持つよ。」


「え…、でも…」



先輩に持たせるなんて…


私の持ってるリュックはそんなに重くないし、これぐらいなら大丈夫…



「都築さん、モリちゃんに任せときなって!コイツ、こう見えて力あるから♪」



迷っている私を見て、橋本先輩が言った。



「『こう見えて』って…。でも都築さんが途中で倒れたら、俺の責任になるから。だから、俺が持つよ。」



森田先輩は橋本先輩に呆れて突っ込みながらそう言って、強引に私からリュックを外した。



「すみません…。」


「都築さんが謝ることないって。準備してくれて、サンキューな!」



申し訳なさそうな私に、横から橋本先輩が笑顔でそう言ってくれた。