恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜



「都築さん!ずっとバス乗ったまんまだったし、もう少し楽しんで行けばいいのに。」



橋本先輩だった。


あの、事前打ち合わせでアドバイスしてくれた…。




「いえ。準備しときます。」



私は早歩きしながら素早く答える。


先輩は私の歩く速さに付いてきながら言った。



「しかし、都築さんって気が利くってか…、よく出来た後輩だな~。俺らが1年の時なんて、『ここは1年が気ぃ利かすトコだろ!』って、すげー怒られたけど。」



私を上手く褒めながら、茶化すように自分の『後輩時代』を語る橋本先輩。



会話がしたいのかな…?



何でもいいから気を紛らわせたかった私は、少し歩くスピードを落とした。