恋しぶき〜先生と泳いだ季節〜



「ありがとう、都築さん。」



お茶を一口飲んで、川崎さんは少し元気を取り戻したみたい。



「ううん。登る時間までに、良くなるといいね。」


「大丈夫だよ。もうバス動いてないし、じきに良くなるよ。」



不意に川崎さんは、深刻な顔になった。



「それよりさ、せっかくの自由時間なのに…。富士山なんてめったに来ないから、お土産買いたいでしょ?」



私は、笑って言った。



「それは川崎さんも一緒じゃん?気にしたらダメだよ。」


「…ありがとう。」



川崎さんはそう言って、またお茶を飲んだ。