でも、 愛の言葉が私の中で反響する。 特に最後の、 『教えてあげる!私の身をもって…』。 愛、一体何を考えてるの…? アップが終わり、渡先生が私達の元にやって来た。 「今日はこの50m1本で終わりにするから、全力で真剣に泳げよ?」 記録用紙がはさまった灰色の板を片手に、渡先生は真剣な表情で話す。 「順番はこっちで決めた。川崎、江藤、山田、最後は莉央な。今のところ50m泳ぎきってないのは、莉央だけだな。頑張れよ?」 「はい…」 先生に名指しされた私は、小さな声で返事した。