「おーい!1年3人、アップしろよー!」 ちょっと嬉しさに浸ってたら、渡先生がプールの反対側から大声を出した。 実は、あれから未だに渡先生との接し方に悩んでいる。 とりあえず、平常心。 あと、極力二人きりで話さない。 そうすれば、いつもの私を出せる。 「山田、この前50m泳げたよね?入部当時の死んだような泳ぎ方にはびっくりしたけどさ。」 アップの合間、川崎さんは山田くんに笑いながら話しかけた。 「あ?まあな。」 相変わらず素っ気なく一言返しの山田くん。