「あっ。川崎さん!身体は大丈夫なの?」
数日後の午前の休み時間。
次の授業が移動教室だった私は、階段を下っている途中で川崎さんを発見した。
「あ、都築さん。もう大丈夫だよ。心配かけてごめんね。」
階段の下から、川崎さんが申し訳ない顔をした。
「~~……」
でも、その後何を言ってるのか、聞き取れなかった。
「え!?何、川崎さん?」
私はその声を聞き取ろうと、早足で階段を下りた。
…が。
階段の端っこに細くついている滑り止めに、上履きが引っかかった。
「あ…っ!」
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