朝、玲が来た。

今日は近くに先生が居た。

チッ。

だからあたしはいい子のフリ。

「玲ートイレ行こーっ♪」

先生はにこにこ。

キモいんじゃ、クソババアのクセに。

「・・・」

玲は黙ったまま。

あたしは誰にもバレないように玲の足を蹴った。

「う、うん・・・」

若干戸惑いながらの玲を女子トイレに連れ込んだ。

「先生の前ではちゃんとしろって言っただろー?」

「は、はいぃっ...」

玲は怖々返事をする。

今日はこいつに恨みがある男子も連れてきた。

「入ってー」

「うーっす」

「じゃ、思う存分やっちゃってよ★」

「有香、いいのか?」

「うん、全然おっけぇ★」

「了解!」

バンッ!

壁にぶつかる音がした。

やっぱ男子は違うね!

楽しさ倍増★

「うぁっ、ゲホッ、ゲホッ、うっ」

お腹を殴られ、咳き込むあいつの姿を見て笑う。

「あっはははははっはあははははっははは!!」

「ざまあみろ玲!!」

「あたしが........あたしが...何したっていうの!」

今日は反撃してきた。

勝てるとでも思ってんの?

「鼻くそほじってーぶりっ子してる。キモい」

「鼻クソなんかほじってない!!ぶりっ子なんかもしてないと思う...」

「っへぇ~でもさぁ。皆キモいって言ってるし?クラス公認じゃん?」

「そんなの関係ない!」

「だーかーらー。とにかく、あたしに逆らうなって★あんたはイジめられる、それだけでいーいーのーっ♪」

「・・・言うから」

「はぁ?」

「お母さんに言うから・・・」

「ふーん?で?それで?」

「絶対絶対言うから!!」

「で。言ったらどうなるか・・・わかって言ってんの?」

「言ったら全部が終わるもん」

「あっそ。勝手に言えば?」

キーンコーンカーンコーン

「あ、鳴った。行こ行こー」

ドタドタドタ・・・

玲は泣きながらふらふら歩いてくる。

一人で可哀想にね、あはっ。