朝、あたしはいつもより早く学校に行った。

先生の目を盗んで、屋上の鍵をとった。

腕を先生に見つけられ、「妹にやられた」と言った。

妹なんか居ないし。

あたしは最期の最期まで、嘘をつかなきゃいけないのか。

あたしは最期の最期まで、こんなに辛い事をしなきゃいけないのか。

あたしは最期の最後まで、最低な人間で居なくてはいけないのか。