次の日の朝。

学校に着いて、香織を呼んだ。

「香織、ちょっと話がある」

女子トイレに連れ込んだ。

バンッ!

「何でイジめの事秋山に言ったんだよ!!」

壁を叩いて叫んだ。

「だって・・・ほんとのことだし、嘘は駄目って思ったか・・・」

あたしはニヤッと笑った。

掃除道具が入っている扉を開け、雑巾を取り出す。

それを乱暴にぬらして、香織に投げつけた。

「いやぁっ!やめて!」

半泣きになりながら、香織が雑巾を投げ返してくる。

「調子に乗んじゃねーよ!!つーかお前もやってただろうが!!」

「わ、私は本気でやってなかったもん!裏で玲を仲良くしてたもん・・・!」

・・・ありえねぇ。

「あぁ?なんて?あたしに嘘ついてたのかよ!!」

「・・・」

「何とか言えよ!!!!!」

あたしは香織の腹を思いっきり蹴った。

「うあっ」

香織がトイレの床に吐いた。

「・・・きったねえ。気持ち悪いな。バーカ」

「あんたの心が気持ち悪い・・・」

「あぁ?なんだとぉ!?」

「い、いやぁああああああああああああ」

キイィィィ・・・

女子トイレの扉が開く音がした。

・・・体中の血の気が引いていくのが、わかった。

「あ、あき・・・」

「綾瀬さん?本当だったんですね。私はとてもがっかりです」

「チッ・・・秋山を香織、・・・組んでやがったのかよ」

「もう遅い、ですけどね」