青白く淡く光る弓と矢は、光と生体エネルギー。

天の使いによって色が違うのは、生体エネルギーの質の違い。

矢の中に生気を吹き込み弓を引くと、閃光とともに光の帯びが続く。

特に一也の矢は強力だ!光が強く弓が大きいため500メートル先の人間の脳をも射抜く。

もちろん闇の使いに侵された人間だが、矢を喰らったものは『死』または『意識改革』のどちらかが待っている。


矢を使えるのは天の使いの中でも僅かだ。

それは、十字の力と翼の力が極限まで高められ始めて使えるからだ。


極限まで高める方法とは、父の手紙にあった、光と糸のコントロールだ。これを極め弓と矢を具象する。

光と糸を自在に操れるようになった一也でもこの弓を創るまで1年、矢を扱えるようになるまでには1年半の時を要した。

それでも、天の使いの誰よりも早く、そして強力な矢となった。


それは、一也自身がもう事故は起こしたくないという強い信念から生まれた。

そう…それは飛行機の墜落事故からだ…。