ダークターゲット

僕は誰に聞くでもなく、この状況が瞬時にわかった。

まるでこうなることがわかっていたかのように。

しかもこのとき、自分のすぐ1~2メートルという近い距離で車が横転していたにもかかわらず妙な気分だった。

車が横転しはじめるとき何故か恐くはなかったのだ。

いや どちらかというと、高揚に近かった。

それは、車の横転を、リモコンでコントロールしているように見えたからかもしれない。


だがこの時まで気が付かなかった。