ダークターゲット

この日、リハビリが終わると、明日から本格的にトレーニングが出来ると喜び、母さんと僕は病院を後にした。

帰りの車の中で母さんがあまり口にしないボクシングのことを話題にした。

「ボクシングは本当にやめる気はないの?」

「うん、会長に約束したし…。」

「そう…。母さんは一也がボクシングを始めたいって言ったときからずっと反対してたけど、もう反対しないわ。」

「急にどうしたの?」

「一也が事故にあったとき一也には好きなことをさせようって思ったからかな。どうせやるって言ったらやめないところは父さんにそっくりだしね。」


僕は嬉しかった。母さんがボクシングを認めてくれた…。