一人の男子生徒が給水塔に登り、首にロープを巻いている!

ただ事でない!と直感した時だ!生徒はためらいなく、倒れるように飛び降りた! 


「自殺?!」


その直後だ。


飛び降りた生徒の頭がロープに引き戻されるように落下は止まった。

だが、その反動で身体はロープと共に大きく揺れ、身体全体の重みが首だけにのしかかっていった。

苦しさに身体は反って硬直するがそれを許さないかのようにゆっくりと揺れながら締め付けている。

しだいに手や足先が延びていく…。

苦しみから解放されることはなく筋力が失せるように…。

揺れが無くなりロープを支点に身体は重力に引っ張られるように真っ直ぐになった。


生徒は死んだのだ…。