「お……親にバレた!?」
「そう、中学の卒業式を目前にしてね…。
だけど二人は自分達の関係を隠すどころか否定もせずに、逆に主張してしまったの。それに怒った両親は、二人を勘当した…。もうお前らはウチの子供なんかじゃないってね」
「………………」
それで、家に行った時…
お母さんらしき人はあんな冷たい言い方してたんだ…。
「その夜、留美はあたしに電話をくれたわ」
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『それで…行くあてはあるの?』
『わかんない。でも…生きていくしかないから。死ぬ気で働くよ』
『この事…純平君は知ってるの?』
『言ってない…だからまりも言わないでね?』
『どうして…』
『心配かけたくないの…。』
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「留美は君を自分達の問題に巻き込みたくなかったみたい。あの子甘えるのヘタだから…」
巻き込みたくないか…
「俺は…言って欲しかったよ…」
まぁ…
あいつらしいけど…。
「ずっと君に会いたいって言ってたんだよ?
こんなに想ってくれる人がいるのに…
どうして何一つ、あたしは返してあげることが出来ないんだろうって。
何もかもを捨てて、その腕に飛び込んでいけたらどんなに幸せだろうって。
きっと留美は…
君を想っていっぱい泣いたと思う…」
「………………」
わかってなかったのは俺の方か…。
ずっと知りたかった
君の気持ちを
まさか
こんな形で知らされるなんてね…。

