「留美はね…本当にあんたの事、好きだったんだよ」
「―――――っ!!適当な事言ってんじゃねぇぞてめぇ!!!」
これ以上俺を惨めにさせないでくれよ。
せっかく…
忘れてやろーとしてんじゃん。
何もなかった事にして
新しく1からやり直そうとしてんじゃんか。
それを…なんだよ。
おまえらは
辛うじて残ったほんの微かなプライドまで
粉々に打ち砕くつもりなのかよ……!
「……嘘じゃないよ。確かに…君からしたら裏切られたっていう事実だけが残ったかもしれない。
でも…どうして留美が突然そんな行動に出たのか…いや、そうせざるを得なかったのか…知りたくない?」
「……………」
星野はゆっくりと
口を開いた。
「何から話していいか…わかんないんだけど…
とにかくあなたの前から姿を消したのには理由があるのよ。
あの子ね…ボストンに行ったの」
「ボス…トン…?」
何でまた…
そんなとこに…?
「留美に弟がいたのは知ってるよね?」
「…あぁ。どんな関係だったかも知ってる…」
気持ちを落ち着かせる為か、星野はため息をつくと目の前のドリンクを一口含んだ。

