Lie & Truth ―君色番外編―

「留美には止められてるんだけど、あたし…納得いかなくて…。

大学で君を見た時は、本当に驚いた。だから伝えなきゃって思ったんだ…」


「別にもう、関係ないし。どーでもいい」



「純平くん」


それまで黙っていた樹里がそこで初めて口を挟んだ。



「何?」

「話聞いてあげなよ…最後のチャンスかもしれないんだよ?過去を乗り越える…」

「………だから、俺はもう引きずってねーって」

「嘘だ。忘れたふりして自分の気持ちに嘘をついていくのは…前に進むって言わないんだよ?

北斗だって、触れたくも無かったような過去とちゃんと向き合った。だから今こうしてあたしの隣にいるの」


んな事言ったって…

今更何を確かめる事がある?



俺は翔に負けたんだ。

あいつに、翔を忘れさせてやる事が出来なかった。



どれだけ想っても

どれだけ大事にしてても

結局俺の気持ちは、何一つ伝わっていなかった。



それが全てじゃねーか…。