「石垣留美。まさか忘れたなんて言わないよね?あたしはあの子の親友だよ」
「な………っ!!」
なんだってぇーーーーーー!?
石垣留美って…マジかよ…!?
でも確かに…
言われてみれば星野はどっかで見た事あるような顔をしていた。
「あ…あぁ、覚えてるよ」
忘れた事があるもんか。
俺を裏切った、あの女の名前を。
「あんた、あいつの親友だったんだ?」
拳に力がこもる。
「…なんで俺に、近づいたの?」
平然としているつもりなのに、昔の古傷からあふれ出したドス黒い感情が渦巻いて、笑顔にも殺気がみなぎっている事は自分でもわかった。
その様子に一瞬たじろぐ星野だったが、彼女は意を決したように口を開いた。
「あたしは…どうしても君に伝えたい事があったんだ」
…………。
伝えたい事だって?
いまさら何を?
もう俺の中では終わった事だ。
あいつの話なんか聞きたくねんだよ!!

