君の面影を探して

「わっ」

「ひゃあっ」

「うおっ」


満月は組長の声に驚いて飛び上がる

その振動で怜桜は床に転がった


組長と怜桜は無言で見つめ合う

2人とも状況が飲み込めていないようだ


しかし怜桜の頭の位置、体の向き、体制

どれを取っても明らかに満月と怜桜が密着していたようにしか見えない


そんな2人の間に挟まれた満月もさすがに今回は空気が読めたのだろう

そっとそこを抜けてダイニングの机を拭いていた愁斗のところへ行った


いや、愁斗のところへ逃げた



「…どうゆうことや」

組長がいつも以上に低い声で聞く

ここから怜桜の顔は見えないが、きっと引きつっているのだろう


「怜桜!満月!事務所来い」

「「はい」」


珍しく2人はおとなしく組長の後ろへ着いていった


事務所への階段を上がるとき、怜桜は満月に

「ちゃんと言うから」

そう囁いた