そういって、
どんどん話していく聖人。

聖人の目がみれない。

私のことを“明美”って呼ぶ。

そう呼ばれるたびに

慣れていないのか私は

ビクっとする

「本当に…冗談やめてよ…

それにいつもいつも迷惑なの!

私に飛びついてきて!

犬じゃないんだから!」

今思えば、

そんなに迷惑ではなかった。

聖人といるときは

なんだかんだで

笑ってたし

楽しかったし。

でも私は友達以上ということを

今、拒んでいるみたい。