ものすごい力で

部屋の壁まで

押して

迫られた。

やっぱり男の子なんだって、思った。

「ねえっまさ…っっ!」

名前を呼び終えようとしたとき

私の唇に聖人の唇が触れた。

触れただけではなく

私の唇を割って舌が進入した。

「んっ…んんぅっ…」

一体聖人は何を考えているの?

そしていったん唇が離れた。

「俺は、先輩のことが好きです。」

…は?

「わけわかんないこと言わないで!」

「俺、本気です。」

「俺は明美のことが好きだから
今まで近づいてきたんです。」