「…え?」

「迷惑かけていいっていってんの!

だからまた、私の前からいなくなんないでよぉ…。」

視界がぼやける。

涙がでそう。

なんで?

なんで涙が出るの?

寂しかっただけで?

違うでしょ?

他の感情があるでしょ?

私の中の“ナニか”が

騒ぎ出す。

でも、その意味は

私には、解らないの。

「それってなんですか?」

そういってまた私の前に顔を近づける。

「寂しかったんですよね?」

コクンと頷く。

「いなくなって欲しくないんですよね?」

コクンと頷く。

「それって、僕が必要なんですよね?」

コクンと頷く。

「それは、僕のことが好きなんですよね?」

コク…

「へ?」

変な返事をした。

「へっ、て…。好きなんですよね?」

「わ…わかんない。

そうなのかな?」

「好きなんです。」