*告白の法則* 〜先生とウチの数ⅠA〜






「あっ、ご、ごめんっ、大丈夫?」





例の憧れの先輩は、あたふたして謝る。






せ、先輩……

先輩だ…。




ウチは、先輩の問いかけに対してコクコクと頷き、

ヨタヨタと立ち上がった。





頭の中は真っ白。

どーしよーもナイ。








「だ、大丈夫です…。」




ウチは痛みで引きつった笑顔を見せる。

今はそう答えんので精一杯。


きっとヒドい顔やろなぁ…







そして、スカートをパンパン払い、

落ちたバッグを拾った。






すると、


「ねぇ…、」



先輩の呼び掛け、

ウチはすぐに先輩を見る。





「同じバスの子だよね。しかも今朝の…」


「あっ……。」


覚えててくれてたの?


「…あ、あのっ、今朝はホントにスミマセンでしたっ!」




先輩は覚えててくれた。


最悪な印象で…。





でも、少しでも先輩の記憶に残れたのは嬉しかった。

結果、



脳内ウッハウハ☆





マジかよっ!?

ちょっと嬉しいんですけど

的なっ?