室長はビックリしたような顔をした。
「あっ…ゴメン。」
室長はバツが悪そうに謝る。
そして、少し寂しそうに
ポンポンした手を引っ込めた。
ウチはその表情をみてしまった。
あまりにも寂しそうな顔。
「あっ、いや、
こっちこそゴメンナサイ。」
ウチもとっさに謝った。
ウチの為にしてくれたのに、
自分はそれを拒絶して…
小さな仕切りの空間内に
気まずい空気と沈黙が流れる。
一気に会話のなくなった空気。
あちゃぱー、
しくった。
ヤバい、
かなり気まずい。
ウチが
どうしよう
どうしよう
と考えているスキに
室長は席を立った。
えっ?
とウチは室長を見上げたけど
すでに遅し。
「じゃあ、ここで自習しててね。
わかんないとこあったら質問だからね?」
そう言って室長は去っていった。
うっわー、
マズいって、
この展開マズいって!


