*告白の法則* 〜先生とウチの数ⅠA〜







「んで?何が大好きなの?」





ウチの誤魔化し笑いに動じることなく、
フツーに聞き直す室長。





誤魔化されろよ、

コンチキショー。





「ここの塾の匂い。」



もー、ウチも答えるしかないじゃんか。





すると室長は

ブフッ

と吹き出す。





「ちょっとぉ!笑わないでくださいよ室長っ。
マジなんですから。」





むくれて言うと、
室長はゴメンゴメンと笑って言った。



「でもわかる、オレも好きだし。
この匂い。」





好きだし。



この匂い。

の間が開きすぎて、
少しドキっとした。