「教科書68ページ開けぇー。」
ガラガラ声が
教室中に響く。
ウチは頬杖をつき、
黒板をトローンと見つめる。
やべぇ、
もう眠い。
「河口ぃ!!
これやってみろっ。」
アガちゃんが
カッカッ、
と音をたてて黒板に問題を書き出す。
はあぁ?
またかよ。
最下クラスの生徒への
いつもの見せしめ。
ウチにとってはもう当たり前。
頭悪いからしょうがない。
だって、
成績表の数学の順位なんて
最下位はすでに中学から数回獲得。
目指せっ
ワーストキング!!!!
的な?
ふぃー、
…慣れたけど。
メニュー