*告白の法則* 〜先生とウチの数ⅠA〜







「どーしたのよ、
そんなオヤジ声出して。」




苦笑いした真子が聞く。






オヤジ声は余計だっ!





ムウッとするけど、
真子は必ず聞いてくれる。




…もう、真子には全部、

全部話そう。




「失恋したのよぅ!!」



真子はキョトンとする。



「マァジッ!?」



体を大きく乗り出す彼女。


すっげー驚く真子。



しかし、

話す内に、
真剣な顔をしてマジメに聞いてくれたんだ。






失恋

失恋

失恋…






虚しいほど脳内で繰り返される言葉。



でも、
最初から叶うはずも無かった恋に
未練はない。



正直かなりショックだったけど
そこまでジメジメヌルヌルしてたくは無いからさ。






真子は、

諦めんの!?諦めんの!?

と連呼。



ウチは

うん。

と返事をした。



叶わない恋に恋したって
意味ないじゃん?

でもこれって逃げてるだけ?






それから、


…室長に話したってことも
話しておいた方がいいよね?