坂中高校。
通称、坂校の職員室に村山太一は説教をされていた
「これが何か分かるか?」
そう言ってきたのは俺の担任で女子から人気のある田中だ。テストが悪いと必ず放課後呼ばれる。今年で何回目だろうか。
「こないだの点数より悪いぞ。どうなってんだ?」
「いや~、授業は受けてるんですけどね。その……あれなんですよ」
「あれとは何だ!」
「あ~睡魔ってやつですね(笑)」
すると担任は呆れたように苦笑して、腕まくりを始めた。
「あの先生?」
「歯を悔いしばれよ」
担任の拳が俺の頬にクリーンヒットした。
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