熱と共に、考えていることも伝わりそうで、私は顔を背ける。

涙が一つ、零れ落ちた。


敗北。


「…もう熱はないみたいだけど、大人しくしていた方が良いね。」


そう言いながら、立ち上がる。

最後に一言残して、透は帰っていった。




「ごめんね」



そして、いつだって
終わりを告げるのは


透だった。