「さすがにコレは乾かないか 美月ちゃんのジャージは大体乾いたかもよ?」 くるっと振り返った仁科は、もういつもの仁科だった。 私はベットから足を下ろしジャージを受け取った。 「ありがと てか、よく考えたら更衣室に制服があるんだった……」 ぺろっと舌を出すと、仁科もあっという顔をする。 「……だよね? ゴメン僕もテンパってた! でも今日体育無かったしこれキレイだから!」 「そんなの! カンケーないよ! ありがと……」 慌てふためく仁科に、私も慌ててお礼を言った。 .