キミと僕の記憶




嘘に決まってる――
そう決めつけて疑わなかったのに


何で
こんなモヤモヤした気持ちになるんだろ?



仁科が言う
その前世が。

仮に、もし、本当にあったとしたなら




仁科が好きなのは
前世の私?



今の私を何も知らないくせに
こんなに必死に助けてくれたり、見守ってくれるなんて
おかしいもんね。




ねぇまさか。
まさか……本当に?
本当なの?



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