「何のために同居してんだよ?」


何の為?そんなのあるの__?


「何の、ため?」

「同居してれば、だれにも邪魔されねーでエッチできんじゃん。」




『体目当て』




この文字が頭の中をかけめげって。

気づいた時には、涙、涙__

思わず、自分の部屋に駆け込んで、鍵をかけた。

今までこんなにけんかしたの初めてかもしれない。

いつもは結局私が折れちゃうから。

大好きだからこそ、自分が犠牲になってもかまわなかった。


でも、好きだからこそ、本当に好きだからこそ、遊びなんじゃないか。來家は何も思ってないんじゃないかって思うと、我慢できなくて。


スキすぎるのも、大変なんだ――

泣いてる時、


「どうしたんだよ?」


って何回もノックしてくるけど、あたしの顔はぐっちゃぐちゃで、來家に見せられるような顔じゃなかった。