恐る恐る電話に出る。



「麗香？今ッ、どこいんの？」



電話越しに聞こえる声。

少しだけ息切れしてる。

どうして？


「ら、來家？…どう、して？」

「ごめん。電話越しじゃなくて、直接麗香に会いたい。だからさ、麗香んちの近くの公園あんじゃん？そこで、待ってるかから。」


恐る恐る出た電話は、予想以上にあっけなく切れてしまった。