「ある人が僕に言ったんだぁ…。『ヒトが泣きながら生まれてくるのは、生まれるのが嫌だからなんだよ』って」 柚は広げた右手を俺に見せながら言った。 「なんだよ、これ…!」 そこには、カッターで切ったような痕があり、それは少しイビツながら、十字架を描いていた。