『もうアイツと関わんなよ』




アイツっていうのは
直くんのことだろうな




「わかってます」




『…何笑ってんだよ』




「嬉しさ8割、意外さ2割って感じです」



でもやっぱり
嬉しさのが勝っていて
私はクスクス笑ってしまう



『もう帰る』




「はぁい」




先輩は先に歩いていったかと
思ったら少し赤く染まった顔をして
手を差し出してくれた